6月に入り…

早いもので6月に入りました。(´Д`) ハヤイネ

6月と言えば梅雨(苦手…)、ジューンブライド(未経験)、
誕生石は真珠にムーンストーン…。
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繊細でいて存在感のある真珠。
皆さんはどこまでご存知でしょうか?

日本では市場に出ている真珠のほとんどが「養殖」です。
オーストラリア、タヒチ、中国でも同じ傾向です。

しかしヨーロッパ、アメリカなどは「天然」真珠の関わりが永く、
真珠と言えば「天然」を指します。

では「養殖」真珠とは?
その歴史は古く、中国では栄時代(960~1115)に「養殖」真珠が試みられました。

「養殖」真珠の技法が完成され、今日まで発展させた人物は
真珠のブランド「ミキモト」の創始者、御木本幸吉さんを始めとする
西川藤吉氏、見瀬辰平氏など日本人の努力なのです。

よく思われているのが核となるものを貝にいれると真珠が出来るという方法。
これだけでは真珠は出来ません。

貝はとてもデリケートでこのように乱暴に扱うと
異物が混入されたと判断し、死んでしまうこともあります。

ではどのように真珠は出来るのでしょうか。

現在でも西川氏が発見した技法が受け継がれています。
「ピース」と呼ばれる外套膜外面上皮細胞(貝殻と作る器官)の
小片を入れ核の表面に真珠層を形成させたものなのです。

大切なのは「核」ではなく「ピース」なのです。
「核」と一緒に貝に入れます。これを「挿核手術」と言います。
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やがて「ピース」は貝の体内で行き続け、成長し始めます。
本来の外套膜の機能を取り戻し、袋の中で貝殻を作ろうとします。
そして一種の袋状の組織を作り、核を包み込んでします。

これが真珠なのです。
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真珠は最古の宝石です。
民族の伝承、神話や文献には必ず真珠が登場します。

「神への供え物として大気は虹を、火は流星を、大地はルビーを、
海は真珠を贈り、その虹は後光になり、流星は灯火、ルビーは神の額を飾り、
真珠は神の心に飾られた。」古代インドの神話。